クロコダイル革の加工種類、宝石のようなグレージング(シャイニング)加工・マット加工・ヒマラヤ加工
- クロコダイル革の加工種類(3つ)
- グレージング(シャイニング)加工・仕上げ
- マット加工・仕上げ
- ヒマラヤ加工・仕上げ
クロコダイル革の加工種類(3つ)
クロコダイル革製品は、加工方法によってその仕上がりに大きな違いが生まれます。クロコダイル革に用いられる主な加工方法(仕上げ)には、以下があります。
代表的なもの |
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クロコダイル革によく見られるもの |
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グレージング(シャイニング)加工・仕上げ
皮革の加工で代表的なものの1つ。表面を摩擦・研磨することで光沢・艶感を出します。

グレージング(シャイニング)加工・仕上げの特徴
グレージング(シャイニング)加工は、皮革の表面に塗料・ワックス等を塗布し、摩擦研磨して光沢を出す加工(仕上げ)方法です。シャイニング仕上げという言葉でよく表現されます。

クロコダイル革は、皮革の宝石と形容されますが、これはグレージング(シャイニング)加工による艶(つや)出しによって生まれます。
シャイニング仕上げのクロコダイル財布は、使い込むことで徐々に艶出しコーティングが収まっていき、独特の風合いに落ち着きます。
クロコダイル革の老舗メーカーである池田工芸や東京クロコダイルでは、瑪瑙(メノウ)石を用いて研磨したクロコダイル財布が定番人気となっています。
マット加工・仕上げ
皮革の加工で代表的なものの1つ。グレージング(シャイニング)加工とは逆に、艶消しが目的です。

マット加工・仕上げの特徴
グレージング(シャイニング)加工が艶出しを目的としているのに対し、マット加工は艶消しを行い、皮革本来の風合いや経年変化を楽しむ目的で用いられます。

マット加工では、艶のない状態から始まり、使い込みによる手の皮脂、ご自身のお手入れ(乾拭き)による経年変化によって、徐々に光沢感が増していくといいます。「革を育てる」醍醐味を楽しめるのがマット加工です。
ヒマラヤ加工・仕上げ
クロコダイル革特有の加工方法。

ヒマラヤ加工・仕上げの特徴
ヒマラヤ山脈の雪解けをイメージして仕上げた加工方法。クロコダイル革特有の加工方法で、染色や脱色工程を一切行うことなく、クロコダイル革本来の美しいクラデーションカラーを楽しめるのが特徴です。

ちなみに海外ハイブランドのエルメスでは、ヒマラヤニロティカスと呼ばれるクロコダイル革を用いたヒマラヤバーキンが有名です。ヒマラヤバーキンは、エルメスのバッグで最高額の評価を得ており、エルメスの最高峰といわれます。
