バッグの選び方とブランド知識

エルメスのバッグの外縫い・内縫いについて(ケリー、バーキンなど)

エルメスの人気バッグであるケリーやバーキンには、外縫いと内縫いがあります。それぞれの特徴や違い、活躍シーンについて紹介します。
目次
  • 外縫い・内縫いとは
  • ケリーの外縫い・内縫い
  • バーキンの外縫い・内縫い
  • 外縫い・内縫いの特徴まとめ
最終更新日 2025/01/18

外縫い・内縫いとは

バッグの縫い方には外縫いと内縫いがあります。ステッチ(縫い目)が外から見えるのが外縫い、ステッチが外から見えないのが内縫いです。

バーキン ステッチ

ケリーの外縫い・内縫い

ケリーには外縫いモデル・内縫いモデルがあります。

ケリーの縫い目は主にハンドル部分・トップ部分・サイド部分・底面にありますが、ケリーの縫い目についてはサイド部分に「外縫い」「内縫い」が存在します。

ケリー 25 外縫い
ケリー 25 外縫い
ケリー 25 内縫い
ケリー 25 内縫い

外縫いモデルの場合、サイド部分に縫い目を確認できます。上写真では、底面はどちらも外縫いで仕立てられています。

ケリー 外縫いの特徴

ケリー 25 外縫い
ケリー 25 外縫い

「外縫い」はステッチがデザインの役割も果たすため、見た目がスラリとします。使っている素材にもよりますが、ヨレやクタっとする感じがなく、サイド部分がビシっと決まります。反面、やや窮屈で固い印象もあります。フォーマルな場やスタイリッシュにコーデしたい場合、「外縫い」が良いです。

ケリー 内縫いの特徴

ケリー 25 内縫い
ケリー 25 内縫い

縫い目が内側にくる「内縫い」は、サイド部分が丸みを帯びてゆったりした印象を与えます。余計な縫い目が見えないので、革素材そのものの魅力を伝えるのにも適します。ゆとりがあって柔らかい印象なので、カジュアルな場や普段の外出など、あまり気にせず使えるのが「内縫い」です。

バーキンの外縫い・内縫い

バーキンは内縫いが基本です。

バーキンは、サイド部分と底面に「外縫い」「内縫い」の違いがあります。通常の内縫いバーキンは、サイド部分と底面は内縫いですが、フラップ(上蓋)部分は外縫いであることが確認できます。

外縫いの「バーキンセリエ」

バーキンの外縫いバーションとして2019年に登場したのがバーキンセリエです。

上写真は縫い目がはっきり分かるものを選んでいますが、バーキンもケリー同様、外縫いの縫い目はあまり目立たないモデルが多いです。バーキンセリエは、すらりとスタイリッシュな外観をしているのが分かります。

通常のバーキンが内縫いな理由(考察)

バーキンはケリー同様、オータクロアというバッグを源流としており、ステッチ(縫い目)の位置もケリーとよく似ています。またバーキンのコンセプトは忙しい女性のための「何でも入れられるバッグ」であり、カジュアル志向に作られています。

そのため、仕立てについても、ゆったりと仕上がる内縫いが採用されているのかもしれません。

外縫い・内縫いの特徴まとめ

エルメスバッグの外縫い・内縫いについて紹介しました。それぞれの特徴を以下にまとめました。

外縫い
外観の特徴
  • ステッチ(縫い目)がデザインの役割も果たしており、アクセントになっている。
  • バッグのシルエットが直線的であり、見た目がスラリとしている。
  • ヨレやクタっとする感じがない反面、やや窮屈にも感じる。
  • フォーマルな場におすすめ。
活躍シーン
  • 式典・発表会・講演会などフォーマルな場。
  • 形式的な行事。
内縫い
外観の特徴
  • ステッチ(縫い目)が見えないので、革素材そのものの魅力が引き立つ。
  • バッグのシルエットが丸みを帯びており、見た目がゆったりとしている。
  • ヨレやクタっとする感じがあり、余裕や落ち着きを感じる。
  • カジュアルな場におすすめ。
活躍シーン
  • ちょっとした外出・夕食会・パーティーなどカジュアルな場。
  • 旅行ほかラフな行事。
サムネ画像 エルメスのバッグの外縫い・内縫いについて(ケリー、バーキンなど)
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