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パイソン革はウロコが剥がれそうだけど大丈夫? 強度は?

パイソンのウロコは皮膚と一体化しており、簡単には剥がれないようになっています。ウロコが引っ掛かりやすくなるグレージング(シャイニング)加工では、ウロコを寝かせるためのウロコ止め加工が施されているのが一般的です。
目次
  • パイソン革のウロコ
最終更新日 2025/03/28

パイソン革のウロコ

パイソン革は、ひし形・ダイヤ状のウロコをもつのが特徴です。パイソン財布では、経年使用とともにウロコの立ち・めくれが目立ってくることがあります。

ダイヤモンドパイソン ラウンドファスナー長財布 バックカット
ダイヤモンドパイソン ラウンドファスナー長財布 バックカット

特にバックカット(背割り)のパイソン革には、中央に大きなウロコが連続しており、パイソン財布の折り曲がり部分は、この大きなウロコが立ちやすい箇所になっています。

「パイソン革のウロコって剥がれないの?」という疑問について、私の知っている範囲で紹介します。

簡単には剥がれない

ダイヤモンドパイソン ラウンドファスナー長財布

パイソンのウロコは皮膚と一体化しており、簡単には剥がれないようになっています。腹部中央にある大きなウロコは、ヘビが地を這いながら進む重要な部位であり、生体構造上も簡単には剥がれないようになっています。

むしろウロコの立ち・めくれは、そのパイソン革が本物である証でもあります。このパイソン革の立体的なウロコ立ちは、型押し(合皮)では出せない自然なものです。

引っ掛かりを防ぐため、ウロコ立ちを抑える場合がある

パイソン革のウロコ立ちについて、もうひとつ気になるのが、ウロコの引っ掛かりです。バッグや衣服にパイソン財布を収納する際、「ウロコが生地に引っ掛かってしまわないか?」という疑問を持たれる方も居ます。

表面コーティング剤を塗らないマット加工においては、パイソン革そのものの柔らかさが保たれており、引っ掛かりが気にならない場合が多いです。

ただ、表面コーティング剤を塗るグレージング(シャイニング)加工においては、研磨によってパイソン革が硬くなるため、ウロコが引っ掛かりやすくなります。そのため、ウロコを寝かせるためのウロコ止め加工が施されているのが一般的です。

ダイヤモンドパイソン ラウンドファスナー長財布 グレージング ナチュラル
ダイヤモンドパイソン ラウンドファスナー長財布 グレージング ナチュラル

参考

爬虫類皮革を多く扱う三京商会さんの楽天サイトに、パイソン革のウロコに関する記事を見つけたので参考にどうぞ。実際にパイソン革のウロコをペンチで引っ張ったり実験しています。

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