ジャッキーとは、「ジャッキー金具」と呼ばれる円筒形の留め具(ピストン クロージャー)が取り付けられたラインのことです。1961年に登場し、現在ではグッチを代表するアイコンバッグとなっています。
第35代アメリカ大統領ジョン・F・ケネディの妻であるジャクリーン・ケネディが愛用していたことから、「ジャッキー」と呼ばれるようになりました。2020年には、クリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレが手掛けた「グッチ ジャッキー 1961」が登場。シルエットをスリムにし、現代風にアレンジが施されました。
グッチ ジャッキーには現在以下の2タイプがあります。
ショルダーバッグ |
---|
大きめのトップハンドルを持つ。手に持つほか、ハンドルを肩に掛けてトートバッグやショルダーバッグのように扱える。付属のショルダーストラップが別にあるため、そちらを用いてもよい。 |
トートバッグ |
台形フォルムのトートバッグ。(写真は派生モデルであるグッチ ジャッキー 1961のトートバッグ) |
グッチ ジャッキーの特徴をピックアップ。
冒頭でも紹介したように、グッチ ジャッキー最大の特徴は、「ジャッキー金具」と呼ばれる円筒形の留め具(ピストン クロージャー)の存在です。
「グッチ ジャッキー」「グッチ ジャッキー 1961」など、これまで登場しているジャッキーシリーズには、必ずアイコンとなっているジャッキー金具が備えられています。
グッチ ジャッキーのトップハンドルは広めに設計されており、手に提げるほか、肩に通してトートバッグのように扱ったり、後ろに背負うように運ぶこともできます。
付属のショルダーストラップも別にあるので、スタイルは様々に装うことができます。
グッチ ジャッキーはマチ(奥行)が約4㎝と狭いのが特徴。機能性よりもファッション性の高さが目立つショルダーバッグです。
グッチ ジャッキーは、ジャッキー金具をデザインの中心に据え、全体的にシンプルにまとまった外観をしています。カラーも「ブラック」「ベージュ」「ロッソ アンコーラ(深紅)」と落ち着きがあります。
一方で光沢感あるパステルカラーを用いたモデルも様々あり、肩に提げた際の独特のビジュアル性も相まって、カジュアル向けのバッグといえます。
グッチ ジャッキーのシルエットをスリムにし、現代風にアレンジしたモデル。
グッチ ジャッキーと非常によく似ている外観で、一見すると見分けがつかない。ハンドルの高さ、サイズ、重さを比較しても違いがありません。
分かりやすい違いでいえば、ジャッキー金具の形状が異なる点が挙げられます。
純正ショルダーバッグタイプ。グッチ ジャッキーにみられる特徴的なトップハンドルが取り去られ、スリムで中身にアクセスしやすい。
グッチ ジャッキーに用いられる素材は、レザーが中心です。パテントレザーを用いた光沢感あるモデルもあります。
グッチ ジャッキーのカラーは、主に以下があります。
ハンドバッグ(スモール トートバッグ)は、「ブラック」「ベージュ」など落ち着いたカラーが中心。デザイン性の高いショルダーバッグには、パステルカラーが用意されています。
深い赤色が印象的なロッソ アンコーラは、グッチの創設者グッチオ・グッチ氏がポーターとして働いていた頃、ロンドンのホテル ザ・サヴォイにあるエレベーターの内壁を彩っていたカラーからインスパイアされたもの。グッチの原点を思わせる色として登場。